■イースター 〜Ester〜■
日本ではまだ馴染みのない行事かもしれませんが、テーマパークや商業施設などで取り上げられて、少しずつ知名度が上がってきているようですね。
「イースター」はキリスト教のお祭りで、日本語では「復活祭」と訳されます。十字架にかけられ処刑されたイエス・キリストが、3日後に蘇ったことを祝うお祭りです。実はキリスト教最大のイベントで、クリスマスよりも重要とされているんですよ。
日付は毎年変わりますが、大体毎年3月下旬から4月下旬の間に行われます。
イースターのシンボルは、イースターエッグ(卵)とイースターバニー(ウサギ)です。
卵は生命の誕生、そして、ウサギは豊作や繁栄を象徴しています。
アメリカでは、イースターが近づくにつれ、街や店舗に春らしいパステルカラーのデコレーションがあふれます。殻付きのゆで卵に色をつけたり、絵を描いたりしてイースターエッグを手作りするのも、イースターの過ごし方の一つです。
小さな子供たちの楽しみは、イースターエッグハント。卵の形をした容器にお菓子やおもちゃを詰めたものを隠して、それを探し当てるゲームです。教会や公園、学校で行われることも多く、とても盛り上がるイベントです。
卵がシンボルのイースター、食事もさぞかし卵料理が多いのでは、と思われるかもしれませんが、実はそうでもないんです。
ホットクロスバンズ
レーズンなどのドライフルーツが入った甘いパンです。ナツメグやシナモンといったスパイスが入っていて、表面に白い十字の模様があるのが特徴です。
ラム肉のロースト
キリスト教においてヒツジは重要な動物であり、食用としての地位も高いことから、祝祭日に食べられるようになったそうです。現在でも、イースターにはよくラム(子羊)肉のローストが食べられています。
その他、アスパラやスナップエンドウなどの春野菜をローストしたり、サラダにしたりします。
実はとても宗教色の濃いイースターですが、春の訪れを祝うイベントとして、キリスト教でない人でも楽しめる祝日です。